大内刈りの考察(試す段階)

大内刈りというのはどういう崩しが正しいのか、とかなり疑問を持ち続けてきてます。


まず大内刈りは刈る足に体重をかけさせるように崩し体重がかかった足を刈れ!と絶対に教えられます。
少なくとも私の身の回りでは全員が全員そう教えていますし私もそう教えられました。

しかし場合によってこの崩し方は相手を巧く崩せない!
そして崩せなかった場合返される!(顔の向きがどうとかいう問題じゃなく)
何かがおかしい・・・と感じながらも「なんとな〜く」大内刈りを使っていました。

柔道を教えているとこの「なんとなく」という部分が物凄く気になるわけです。
自分のことじゃなく人に教えているのですから。しかも教えるからには強くなって欲しいわけで。

そして大内刈りについて色々と調べていると、やはり大内刈りは崩す方向が左後ろ隅と右後ろ隅の2種類あるようです。
ひとつは追いかけるタイプの大内刈り、もうひとつは追いかけるんじゃなく、引くタイプの大内刈り

追いかけるタイプの大内刈りはコレです。(この人は左組です。)
http://www.sportsclick.jp/judo/02/index31.html
相手が自分の前で倒れます。
相四つで足だけ相手の足の間につっこむようにかけるとこの大抵この追い込む大内刈りになると思います。


刈る足に体重をかけさせるのではなく、残る足に体重をかけさせるように両手を使って追い込みます。
この追いかけるタイプの大内刈りで刈る足に体重をかけさせるように崩すと簡単に足を抜かれたり、崩せなくて返されたりパターンになる気がします。

組み手が相四つのときに使いやすく相手との間合いが遠い時にも使えるので大抵の子はこの追いかけるタイプの大内刈りを使います。
もしくは相手にとったら胸を合わされると投げられるので腕で突っ張って嫌がり、間合いを近づけることができずそうなります。

しかしこのタイプの大内刈りをかけているにもかかわらず体重をかけさせる方向は逆に教えられる。
(誤解のないように言うと追い込むときも刈り足に体重をかけさせるほうで合ってるのかもしれないし、先生方はこのタイプの大内刈りを教えているつもりはないので崩す方向が左右逆になっていると)



もう一つは引くタイプの大内刈りです。相手が自分の真下に倒れます。
実戦だと組み手が喧嘩四つで釣手が上からだとやりやすいです。(先生方はこのタイプの大内刈りを教えているはずです。)
↓のサイトでやっているやり方です。
http://tsukubape1.taiiku.tsukuba.ac.jp/judo/tajinn/10oouti/main.html#01



言いたいのは押して追い込む大内刈りなら崩す方向は左後ろ隅か右後ろ隅か実際試してみてどっちに崩したほうが効くか判断したほうがよさそうです。